意外と簡単!ディベートのテーマの作り方
ディベートのテーマの作り方です。
ディベート業界でも、連盟や協会の上の人たちがテーマを決めて、それを下の人たちにやらせるのが主流ですが、ディベートをするのは現場の人たち。それなら現場の人たちと一緒にテーマを作るほうが楽しいんですよね。
ディベートのテーマはポイントさえ押さえれば意外と誰でも創れます。
即興ディベートワークショップが目指しているのは、参加者の参加者による参加者のためのディベートです。トップダウンのような文化はディベートにはふさわしくないですからね。
では、本題に入ります。
ディベートのテーマの作り方
その前にディベートのジャンルを3つほど
ディベートのジャンルには大きく分けて、「価値論題」「推定論題」「政策論題」の3つがあります。
論題というのは、テーマのこととです。それぞれのテーマは一長一短です。
即興ディベートワークショップでは、主に政策論題を行っております。マンツーマンの講座では、価値論題を行うこともあります。推定論題はほぼ行いません。
それなので、この記事では制作論題の作り方について解説をしていきます。
政策論題の作り方
政策論題の作り方は、英語の応用です。
主語、動詞、目的語で考えればよいわけです。
- 主語:テーマの主人公を設定する
- 動詞:具体的に何を行うのかを決める
- 目的語:何に対して議論をするのかを明確にする
テーマの決め方については、みなさんの意見を集めて、それに基づいてディベートの試合として成立しそうなテーマに仕立て上げます。
逆に、ディベートの試合にならないと判断したら採用しません。
副業はよいか悪いか?
→人それぞれ論で終始する
日本政府は、パワハラに刑事罰を設けるべきである
→現実的に刑事罰を設ける世界が想像ができない
日本政府は新卒採用を禁止するべきである
→明らかに賛成側が不利
その他、日本政府は、代理出産を認めるべきか/ペット処分を禁止するべきか、なども不採用にする場合もございます。理由は、「性」や「死」などデリケートな言葉がたくさん登場するからです。休日のイベントでこれをすると気分が滅入ります。死刑論題は論外です。
- 以前、男性陣がこの手のテーマで盛り上がっていたら、女性の方が気分悪くなったと聞いたので不採用にしました
- 死刑論題や代理出産はディベート業界では大人気のテーマなので個別レッスンでしたら承ります
テーマは自分たちで作るべきか?
もしもあなたが「ディベートさえ学べれば、テーマはなんでも構わない」とお考えなら、確かにその通りだと思います。
それでも即興ディベートワークショップの経験を経て気づいたことは、自分たちで作ったテーマでディベートをしたときのほうが、そうでないときよりも満足度が高かったということです。
私は大学生からディベートをはじめましたが、以下のことがわかりました。
- 中学、高校-学校先生や連盟に従っているほうが楽
- 大学生-基本は連盟に従う。自分たちで集まって勝手にすることもできる
- 社会人-テーマ作りに参加をすると体験価値があがる。その場を創出するべき
これはディベートをどのように捉えるか?のお話でもありますが、即興ディベートワークショップの場合、ディベート全体を作り出すこともディベートのひとつだと考えているからです。
ディベートそのものとは、ディベートの企画→実行→検証→改善ですね。
PDCAモデルに従ってディベートを回しています。