【2019年】ディベートの可能性

こんにちは、木村です。
これまでは、「インプロ部」で即興ディベートワークショップという講座を運営してきただけでしたが、これまでの経験を活かして、2019年からはディベートの可能性に挑戦していきたいと考えております。

 

これまでのディベートと今後のディベート

 

これまでのディベートは競技やゲームという枠組みの中でしか行われてきませんでした。今後は、ITやWebを活用して、もっと民間企業や教育機関などの組織や団体様に向けて発信していきたいと考えております。その組織の目的に応じたディベートをゼロから創ることにチャレンジをしていきたいと考えております。

 

大学生の頃からディベート団体に携わり、選手、試合の審判、講師、運営者としてディベートの企画に取り組んでまいりました。ディベートは、正直、地味で泥臭い仕事の繰り返しでしたが、よい経験をたくさんできたと満足しています。同時に、これ以上、既存のディベートが成長しない未来も見えてしまいました。

 

そう思った理由は、国内で行われているディベートの多くが、その団体のディベートを教えるためのディベートにまとまってしまっているからです。

 

こちらからお客様のほうに出向いて、お客様の用途に合ったディベートをデザインする発想が弱いことに問題を感じていました。もしかしたら、近代のディベートは、伝統的な格闘技の流派に近いかもしれません。その流派が支持する格闘技の型を教えることはできても、お客様の目的や用途に合わせて自分たちのスタイルを変えることはできません。

 

また、そのような意識がない団体が多いのも経験を通して知りました。

 

もちろん、全てのディベート団体がそうだといいたいわけではありません。もしかしたら、ディベート講師の中には、研修コンサルタントという肩書を持ち、お客様先に訪問をしてディベートの研修パッケージを創っているのかもしれません。

 

現段階では、そのようなことを実際に行っている団体は見たことがないから何とも言えません。

 

経験上言えることは、他の業界に比べてかなり「守り」に入っていることです。

 

他の業界と比べて・・・とは?

 

システム会社、Web制作会社、出版業界などですね。

 

社会人になってから私はシステム会社、Web制作会社、デジタルマーケティング会社で働いてきましたが、そこではお客様のニーズに合わせて自分たちの商品やサービスの仕様を変更すること何のためらいもなく行っています。

 

発想がプロダクトアウトではなく、マーケットインになっています。先にお客様のニーズをうかがって、必要なソリューションをリアルタイムで提供しています。また、そのために技術やサービスレベルを日々向上させています。

 

本来ディベートは、対立概念を乗り越えて、新しいものを創り出すツールになるはずなのに、ディベート業界だけがそのような波に乗れないことに虚無さを感じました。

 

即興ディベートワークショップの経験を経て思ったこと

 

2016年5月に始めた当初は、よい意味で適当に運営しておりました。その場でテーマを決めて、とりあえず議論の方向性だけを決めて、短時間で準備をして、一気に試合の行き当たりばったり運営でした。ディベートの試合が会場閉館5分前で3分で試合のジャッジメントを行い、走るようにして、会場を後にしたこともあります。

 

当初の狙いでしたが、「即興力」の世界観を体現するために、講座のすべてにアドリブ性を設けていました。学校の授業のように、一方的に教えるのではなく、参加者様から質問を引き出して、その質問に答えながらディベートを教えていました。

 

そんなムチャクチャなスタイルでしたが、それでも何とかなりました。そして、今でもこのスタイルで即興ディベートワークショップを運営しています。

 

即興力があればなんとかなる!というのが即興ディベートワークショップを3年間運営してきて身に染みて悟ったことでもあります。(おかしい日本語ですが、ストレートに感情を文章にしてみました)

 

また、そんな規格外の講座に付いてきてくださった参加者様には今でも感謝をしております。

 

何が言いたいかというと、意外と何とかなる!ということです。

 

このディベートを通じて「行き当たりばったりでも何とかなる」を講座にして、グループ様向けに伝えていきたいです。そっちのほうがよりリアルのお仕事に近いので。