【東京×休日】即興ディベートワークショップの活動内容
即興ディベートワークショップに参加を検討している方へ。
2018年になってからは地方から足を運んで来てくださる方も増えてうれしい限りです。
2018年8月ごろに、実際にどんなディベートをしているのかもう少し詳しく教えてください。
というお問合せを頂きました。
(おそらく、どのディベート団体よりも活動内容について詳しく説明している自信があるのですが・・・苦笑)
この場でどんなディベート形でディベートをしているのか?についてご説明していきます。
即興ディベートワークショップの流れ
その1.自己紹介&スピーチレッスン
いきなりディベートの試合をするのではなく、まずは自己紹介を兼ねたスピーチのレッスンです。
1分でどんな自己紹介をするか?
- 最初の20秒はあなた自身の紹介
- 残りの40秒でPREP法であなたのおススメを紹介する
などしております。
PREP法とは
Point、Reason、Episode、Pointの頭文字をとったものです。
- 1.Point:主張
- 何をお勧めするかを宣言する
- 即興ディベートはお勧めです
- 2.Reason:理由
- なぜそれがお勧めなのか?その理由を伝える
- 人と話すのが得意になります
- 3.Episode:事例や経験
- それは本当のことなのか?実体験をベースに伝える
- あまり信じてもらえませんが、ディベートをする前の私は本当に口下手でした。みんなからいつも「木村の言っていることは内容が支離滅裂している」といわれてばかりでした。そんな自分を変えたくてディベートをはじめました。
すると、どうでしょうか?数年後、私は、どんな質問にもスピーディーかつ的確に返せる人になりました。最近では、トーストマスターズの人にもプレゼンの方法を教えられるようになりました。(マジです)
- 4.Point:結論
- 終了5秒前に結論を伝える
- ではそろそろ時間になったので。
ディベートをするとたくさんの変化があります。なので、自信をもってお勧めします
最初のレッスンでは、時間を意識しながら言いたいことをテキパキと伝えるエクササイズから入ります。
その2.木村の実演ひとり即興ディベート
さて、ここからが私にって本当の勝負です。その場でディベートのテーマを決めて、その場で生のディベートをお見せします。
ディベートの試合の流れ
- 立論(Construction Speech)
- 自分たちの立ち位置(肯定/否定する理由)を明確にするスピーチ
プレゼンテーションや発表に近い感覚で行う
- 質疑(Cross Examination)
- 立論の中身に対して相手サイドからの質問をするパート
インタビューや質疑応答、情報収集に近い
- 反駁(Rebbutual Speech)
- お互いの立論を元に反論(攻撃、守り、比較)をするスピーチ
クロージングやアピールに近い
立論×1回、質疑×1回、反駁×2回の8つのスピーチパートをこなします。
参加者の皆さんにお願いしていること
- メモだけは徹底的にとってください。
- わからなければ積極的に質問をする
- テーマのメリット・デメリットを一緒に考える
- ひとつでもふたつでもいいので反論を考える
- 実際に試合の判定をしてみる
もちろん、みんなの前で挙手をして意見を述べるのは抵抗があるかもしれないので、グループで打ち合わせをしながら、その内容を誰かに発表してもらっています。
質問、反論、ツッコミは大歓迎です。この後からは本番なので、モデルディベートを見ながら、反論のトレーニングをしてください。
3.参加者同士でディベートの試合
いよいよ試合です。試合といっても、このタイミングではテーマすら決まっていません。
テーマはその場で決めます。
とりあえず、流れです。
■ディベートの流れ
- テーマを決める
- チーム分け&作戦会議
- 試合開始(約40分程度)
- ジャッジメント(判定・講評)
- みんなでフィードバック
1.テーマを決める
まずはこれから行うディベートのテーマを決めます。皆さんが興味があるテーマを強引にディベートにしていきます。アイディアはどんどん下さい。このタイミングでは言ったもの勝ちです。
AKBや結婚、離婚をテーマにしてディベートをしたこともあります。(笑)
ディベートのテーマ・論題一覧と作り方2016〜2018年-ディベートWS
ディベートのテーマはゲームとして成立しそうなら、なんでもOKですが、ひとつだけお願いがあります。
それは、自分の好き嫌いをテーマには反映させないでください。
2.肯定側と否定側に分かれて議論を作る
テーマが決まったらグループを決めます。さて、このグループの決め方ですが、ジャンケンかグットパーで決めます。何が言いたいかというと、肯定側になるか?否定側になるか?はこのタイミングではわからないということです。自分の意見とは完全に関係のないところで、ディベートの試合をしなければなりません。
個人の意見はディベートには持ち込めない。(何度も言っているような気がしますが、これが本当にディベートならではの面白さです)
なお、この時点では、肯定側になるか?否定側になるか?は選べません。
例:日本政府は副業を認めべきであるでディベートをした場合
否定側の方:「個人的には副業に賛成なので肯定側をやっていいですか?」
答え:「申し訳ございません。今回は否定側なので、それは次回お願いします」
という流れになるのですが、このお決まりに文句を言う人は誰もいません。そこらへんは割り切って取り組んでくれればOKです。
皆さん、この世界観を楽しんでくれます。中には、あえて逆の立場になって、議論展開することを楽しんでくれる方もいます。勿論、自我や主義主張を否定する必要はどこにもありません。
3.タイムテーブルを基にゲームを進めていく
ディベートの試合では、事前にスピーチの時間、順番、役割を決めてから行います。タイムテーブルがないと片方のチームが一方的にしゃべってしまう危険性があるからです。これだとフェアではない。
タイムテーブルは団体によって異なります。即興ディベートワークショップでは以下のタイムテーブルを採用しております。
- 立論(Construction Speech)
- 自分たちの立ち位置(肯定/否定する理由)を明確にするスピーチ
プレゼンテーションや発表に近い感覚で行う
- 質疑(Cross Examination)
- 立論の中身に対して相手サイドからの質問をするパート
インタビューや質疑応答、情報収集に近い
- 反駁(Rebbutual Speech)
- お互いの立論を元に反論(攻撃、守り、比較)をするスピーチ
クロージングやアピールに近い
試合がスタートすると、タイムテーブルに沿って通しでスピーチをすることになります。各パートの役割やポイントを意識しながら時間内にひとつでも多く良質な議論を出すのがポイントですね。
8つのパートについてはこちらのページで解説をしております。
ジャッジが試合の講評&判定を行う
最後のスピーチ「肯定側の第二反駁」が終わったら、試合の判定と講評に入ります。判定・講評は、私が行います。試合の内容はフローシートに書き込んでいるので、
- どのような流れで試合が進んだか?
- その内容を元にどこが試合のポイントだったか?
- どのように判断を行ったか?
- どちらに投票したか?
などのジャッジメントを行います。ジャッジメントの時間はだいたい15分程度ですね。その後に、色々と質問を頂くのですが、終了時間ぎりぎりまで質問にはすべてお答えします。
5.試合の振り返りをその場にいる全員で行う
ここまでくるとお疲れさまでした!になります。
緊張の糸がほぐれたところで、みんなで簡単な振り返りやディスカッションもどきの座談会になります。
- 今回のテーマについてどんなことを知ることができたか?
- ディベートを通じて何か体系的に理解できたものはあるか?
- 実際に、みんなの前でスピーチやロジックはどうだったか?
- 今回学んだことが、仕事や日常生活に応用できそうか?
- もしも、仕事や日常生活で応用できるとしたらどんなことがあるか?
- 次に試合をするとしたらどんなテーマにしたら面白いだろうか?
- もう一度試合をすとしたら今度はどんな戦略で試合運びをするか?
など、簡単な話し合いからテーマに関するディスカッションや質疑応答を行います。
ディベートの試合が終わった瞬間って尋常じゃないほど頭がさえるので、最近ではこっちのほうが盛り上がっています。(笑)
即興ディベートワークショップはコチラから申し込めます。