論理よりも大切なのは言葉の意味
そしてもうひとつ!
いいことばかりツラツラと述べても、客観的ではないと思うので悪いところもキチンとお伝えしていきます。案外とディベート教育は問題だらけです。
巷のディベート本や他のディベート記事を読むとこんなことがツラツラと書かれていると思います。
- 論理的思考力-自分の考えを論理的にまとめる力
- 表現力・主張力-自分の意見をハッキリと伝える力
- 傾聴力-相手の話をキチンと聞く力
- ひとつの視点に対して異なる視点で物事を考える力
こんなところでしょうか?
【ディベートで獲得できるスキル】とGoogle先生に相談してください。恐らく似たような意味の言葉がたくさん見つかると思います。
さて、何が言いたいか?
ディベートに限らずですが、このような「イイこと」が箇条書きで書かれている文章を見たら、まずはこう考えてほしいんです。
その言葉の意味は?
例えば、ディベート実践者&講師の中に、「ディベートを学ぶと論理的思考力が身につくよ」という人がいますが、実はその人・・・論理的思考力の意味が解っていない場合が多いです。その理由は、本人が言葉の意味を理解せずに何となく「論理的思考力」という言葉を使っているからです。
論理的思考力に限った話ではありません。表現力や主張力、傾聴力って何?という言葉の意味を本人がもっておらず、本に書いてあるからそのまま引用しているだけのケースが非常に多いです。
■トートロージー/反復論理
例1.「母とはおふくろのことである」
例2.「論理的思考力とは論理的に考える力だ!」